被災地に入って:宮城県亘理(わたり)町
今日は朝から、kifuyogaメンバー全員で宮城県亘理町、山元町まで物資を運び、またこれからの活動のための現地調査で、被災地に入りました。
道路は目的地に近づくにつれて、地震による段差が出てくるものの、全く問題なくスムースに現地入りできました。
インターを降り、しばらくの間はお店が営業していたりと、表向きはある程度普通に見えます。
しかし、海に近づくにつれて、私たち4人はその被害の現実を目の当たりにして、言葉を失いました。
地震のみによる被害もあるのでしょうが、見た目的には明らかに津波の被害がひどく、壊滅状態でした。
こんなことが東京から高速を4時間上ったところの現実なんて。
だけど、私たちがそれに打ちひしがれていては何もなりません。
できることに目を向けて、そこから物資の搬送を行いました。
その後、避難所の方々、被災された方々、また現地で支援活動をされている方、地元の方などとお話をして、現在必要なこと、今後どのような活動が必要とされているかなどを特定するために情報収集しました。
今回の現地入りで前回の報告に書いた目的は、ほぼ達成できました。
限りはあるけれどもできる限りの物資搬送、円滑な活動の為のつながり作り、そして活動妥当性を判断するための情報収集などを現地に入って行う中で、見えてくることがありました。
それは、みんなが一丸となってなんとかしたいと活動をしていて、すごく地元ががんばっている。
そして、その過程をより促進するために、多くのサポートが必要だということ。
それはその時々に必要な物資であったり、実際に力仕事をするマンパワーだったり、また心身のケアのサポートだったり。
本当に必要とされていると感じました。
物資に関しては、訪れた避難所では、物資はだいぶ足りてきているが、やはり食糧品や水などはすぐに消費されますから、必要とのこと。
そして、仮設住宅の建設などの期間も考えると、一年間以上の長期にわたって避難所は継続されるとのことでした。
このため、さらに夏場ではまた必要な物資の種類も異なり、そのあたりのきめ細やかな対応も必要です。
学校は4月末〜5月から開始されてる予定ということで、学用品も足りないそうです。
またお話をした全ての方から言われたのは、長期の集団生活や気力の落ち込みから心身の疲労がたまって来ていたり、エコノミー症候群のような症状が現れている方もいるとのこと。だから、ヨガなどの体を動かす機会を設けて、体や心の健康を保つための対策が、とても必要なことであるというご意見を頂けました。
あと補足的ですが、2つ強く感じたことがあります。
それは被災された方は、つらかったでしょうに、笑顔でがんばっているということ。家が流され、すむところがないのに、それを笑い飛ばして前を見ている方の活気にびっくりしました。被災地にいる若者もすごく元気でなんだか安心しました。お年寄りの方もこんなに大変な苦境について笑ってお話ししてくださいました。強さを感じました。
何より、このような生の声が聞けて本当に良かったと思っています。
もうひとつは、被災地は遠くないということ。
ほんの車で4時間のところにこの場所があって、みんながいる。そして、必要とされていて、これを通して、お互いに元気になり合い、また本当に大切なこと、幸せとは何かを考え、そして体験することができる機会がここにある。日本が夢のある希望の場所になるチャンスがここにあると感じました。
みなさん、被災地はとても近いです。遠くありません。
今回の調査をもとに、次のステップを考えます。
まず物資のニーズは変化をしているが、確実に必要なものがあるということで物資調達搬送活動を続けたいと考えています。
そして、今回お会いしたみなさんと連絡を取り合いながら、適切なタイミングを見極め、ヨガや掃除、また必要に応じて炊き出しを現地で行いたいと思います。
また、これまでも言ってきたように、このプロセスを長期の日本の再考と再興、そして前よりもより良い社会づくりのためのものと位置づけ、また長い目で見ていきたいと思います。まだ発表できる段階ではないのですが、いろんな活動の為のつながりと実際的な計画が持ち上がってきていますので、これらも有機的につなげ、多くの方の笑顔のためにハートからのエネルギーを注いでいきたいと思います。
次の活動についてもまた追ってお知らせしますので、その際は、ぜひご協力をお願いいたします。