上馬場和夫先生による『ナスヤ』パンチャカルマ特別講座
今年3回目の上馬場和夫先生のアーユルヴェーダ講座、今回は季節の特別講座を開催しました。
『ナスヤ』
これは鼻に点鼻オイルをさす、アーユルヴェーダ処置の一手法です。
点鼻処置の方法だけでなく、前後処置の流れもしっかりとご指導頂きました。
汚れた布を色染めをしようとしても綺麗に染まらない様に、
ただ点鼻オイルを施しても鼻が通る様になる訳ではありません。
朝から軽めの食事で一日を過ごし腸を整えて臨んだ講座、
頭部を中心にフェイス、ヘッドマッサージ、
ハーブサウナに入る代わりにホットタオルで鼻回りを温めて、ハーブ入りセサミオイルを点鼻します。
ほんの数滴、水や塩水とは違い、オイルは少しずつ鼻腔を伝わる様に入って行くので、
しみることもなく、痛みや心地悪さも皆無、とても穏やかな作用です。
横たわり暫く置いたら、鼻をかみ、うがいをしてから、リラックゼーションに導くペアマッサージ。
改めて行うヘッドマッサージ、マルマ(アーユルヴェーダで言うツボ)を押えながら、点ではなく線で行うマッサージ、手のひら全体を使って頭部を擦る様に行います。左右から挟み込んで持ち上げたり、手櫛を引く様にして髪を掴んでひっぱったり!(笑〜気持いいのです!!)
肩、肩甲骨回りも腕を上げ下げしながら行い、最後はなでる様に頭、肩、背中に手を滑らせます。
ペアワークでのこの本格的なマッサージで身も心もとろけたところでティータイム。
『エルダーフラワー』のハーブティーをマヌカーハニーを添えて頂きます。
エルダーフラワーはフラボノイドを多く含むハーブティーの代表格、
カタル症状、鼻水鼻づまりの花粉症の症状にとても効果があると言われています。
他にも利尿、発汗作用にも優れ、インフルエンザの初期症状の特効薬とも言われます。
味的に苦み・辛みの両方を備えているのも、
アーユルヴェーダ的にはこの季節増大するカパの要素を鎮めてくれる大切なお茶です。
静かに瞑想をした後、予定を大幅に遅れて8時近くにお食事。
みんなすっかりリラックスしたのか、お腹が空いているのも忘れていた感じです。
食べ物と向き合って頂くゆったりとした食事の時間は、本当に心地いい物です。
お出ししたお食事は消化のいいものをとの上馬場先生からのリクエストで、
大根のスープ、里芋・菜の花のピューレにおろし生姜を添えたもの。
とっても薄味だけど、一日デトックスしているせいか、全くもって塩気が欲しいとも思わず、
強い食欲も感じず、満足感を味わうことが出来ました。
翌朝、いつもでしたら、起きてすぐのくしゃみが続くのですが、今朝は一度も出ず、
眼のかゆみも収まっていました。
オイルを点鼻する『ナスヤ』、しばらく毎晩続けてみたいと思います。
大根スープのレシピ
1)大根は厚めの輪切り、切り込みを入れて干し椎茸と共にじっくりと弱火で蓋をして煮て、ミキサーにかけます。
2)里芋は泥をとり、丸ごと下ゆで(5分くらい)皮を向いて、ひたひたの湯、お酒少々で煮ます。
3)菜の花は15秒程熱湯にくぐらせて少量の茹で汁と共にミキサーにかけて、少しとろみが付くまで弱火で煮込みます。
4)里芋を大根のスープに入れて温め塩少々で味を整え、器に入れ、菜の花のピューレを注ぎおろし生姜を添えて頂きます